株主・投資家の皆様へ

トップメッセージ

代表取締役社長 箱守 一昭

株主の皆様へ

 平素は、格別のご厚情を賜り、心から厚くお礼申しあげます。
 さて、2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)が終了いたしましたので、当社の事業の概況につきまして、ご報告申しあげます。

2019年6月

株式会社中山製鋼所
代表取締役社長 箱守 一昭

事業の概況

 当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調で推移しました。一方で、原料・資材価格の高騰や人手不足などによる生産・物流コストの上昇に加え、地震、大型台風や豪雨といった相次ぐ自然災害の影響を受け、厳しい経営環境となりました。
 このような経営環境のもと、当社グループは、2016年度からの前中期経営計画の最終年度を迎え、目標を達成すべく諸施策を推進してまいりました。

〔鉄鋼事業〕
  鉄鋼事業につきましては、前期に比べて鋼材販売数量が減少しましたが、鋼材販売価格が大幅に上昇したことにより、売上高は増収となりました。収益面では、主原料であるスクラップ・鋼片や、電極・耐火物などの諸資材の価格高騰、電力・ガスなどのエネルギーコストや物流コストの上昇のほか、台風による操業等への影響も加わり、経常利益は減益となりました。これらの結果、売上高は前連結会計年度に比べ、49億85百万円増収の1,512億61百万円、経常利益は8億67百万円減益の51億68百万円となりました。

〔エンジニアリング事業・不動産事業〕
 エンジニアリング事業につきましては、前期に比べて、海洋部門の受注は増加しましたが、鋳機部門の受注が減少したこと、ならびに台風による鋳機部門の操業悪化などにより、売上高は前連結会計年度に比べ、32百万円減収の17億98百万円、経常利益は44百万円減益の29百万円となりました。
 不動産事業につきましては、賃貸収入を中心に安定した収益を確保し、売上高は前連結会計年度に比べ、53百万円増収の6億66百万円、経常利益は63百万円増益の5億2百万円となりました。

 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ、50億6百万円増収の1,537億25百万円、営業利益は6億51百万円減益の57億33百万円、経常利益は11億38百万円減益の51億91百万円となりました。また、昨年9月に発生した台風21号により災害による損失9億66百万円を特別損失に、災害による保険金収入4億85百万円を特別利益にそれぞれ計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は19億78百万円減益の34億64百万円となりました。
 当事業年度の単独決算につきましては、売上高は、前事業年度に比べ27億35百万円増収の1,116億47百万円となり、営業利益は13億1百万円減益の21億5百万円、経常利益は9億11百万円減益の25億52百万円、当期純利益は12億円減益の24億3百万円となりました。

今後の見通し

 今後のわが国経済の見通しにつきましては、引き続き緩やかな回復基調が続くものと期待されますが、本年10月に実施予定の消費税率引き上げの影響や、米中貿易摩擦を始めとした通商問題の動向など先行き不透明な状況が続くことが予想されます。
 鉄鋼業界におきましては、都市再開発、国土強靭化関連工事やインバウンド需要への対応などで鋼材需要は堅調に推移すると見込まれます。一方で、主原料や諸資材価格の高止まりや物流コストの上昇などが懸念されます。
 このような情勢のもと、当社グループは本年5月8日に公表いたしましたとおり、新たに策定いたしました2019年度からの3ヶ年の新中期経営計画に取り組んでまいります。当社グループの総合力を発揮するよう、一体的な経営を一層推進するとともに、収益および更新投資を従来よりも拡大し、グループ経営基盤の強化を図ってまいります。
 当社グループでは、公正な競争を通じて付加価値を創出し、経済社会の発展を担うとともに、社会にとって有用な存在であり続けることを理念として事業活動を進めてまいりました。しかしながら、2018年10月31日に公表いたしましたとおり当社ロール製品について不適切行為を行っていたことが判明いたしました。本年1月31日に公表いたしましたとおり再発防止策を立案し、実施しておりますが、本件不適切行為を行っていたことを深く反省しております。
 事実の発覚から、お客様に対してお詫びとその内容のご説明を行ってまいりましたが、当社ロール製品を使用したことによりお客様の最終製品の品質に何らかの影響が生じた事象は確認されておりません。
 今後は、経営トップの強いリーダーシップのもと、当社全役員・従業員が再発防止策の一つひとつを着実に実行し、信頼回復に向けて、品質最優先のものづくりを徹底してまいります。

 株主の皆様におかれましては、以上の諸事情をご賢察のうえ、今後とも何卒ご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。