ありたい姿・目指す企業像とマテリアリティ
当社グループは「公正な競争を通じて付加価値を創出し、経済社会の発展を担うとともに、社会にとって有用な存在であり続けます」という経営理念を掲げており、これはSDGsの考え方と共通していると考えています。
SDGsを重要な取り組み課題と認識しており、急激な世界経済の変動や地球規模の気候変動に柔軟かつ適切に対応するために、ESGにおける5つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
中山らしさの追求として、当社グループは事業環境の変化を敏感に捉え、「電気炉メーカーである強み・優位性を活かした成長戦略の実現」を通じて、当社グループ従業員一人一人がエンゲージメントを高め、持続的な企業価値の向上のためのプロセスに貢献し、長期的かつ持続的に社会へ価値を提供できるビジネスモデルを構築してまいります。
中山製鋼所グループのマテリアリティ
電気炉メーカーである強み、優位性を活かした成長戦略を実現すると同時に社会にとって不可欠な存在となり、100年先も躍動し続ける中山製鋼所グループを目指して取り組むべき5つのマテリアリティを特定しました。
カーボンニュートラル実現に向けて尽力する企業
関連するSDGs |
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推進方針 |
- 鉄リサイクルを通じて環境負荷低減に寄与していきます。
- 使用電力の脱炭素化を指向、太陽光発電など自然エネルギーの活用を最大限に実施していきます。
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主な取り組み 内容 |
- カーボンニュートラル実現(気候変動対応)
- 循環型社会への貢献(廃棄物の再資源化)
- 環境汚染の防止
- 大気汚染物質の排出量削減
- 水資源の有効活用
- 水質汚濁防止
- 化学物質の排出抑制
- 廃棄物の適正処理
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指標・目標 |
- カーボンニュートラル実現(気候変動対応)
- 2030年:2013年度比
- CO2排出量46%削減(1,158千トン)(Scope1、2、3)
- CO2排出原単位71%削減(Scope1、2、3)
- 2050年:カーボンニュートラル
- 循環型社会への貢献(廃棄物の再資源化)
- 電気炉鋼比率の向上(2030年目標:83%)
- 電気炉スラグリサイクル率の向上
- 環境汚染の防止
- 大気汚染物質の排出量削減
- 窒素化合物(NOx)排出量削減
- 硫黄化合物(SOx)排出量削減
- 水資源の有効活用
- 水質汚濁防止
- 排水に含まれる有害物質の適切な管理
- 化学的酸素要求量:10mg/ℓ以下
- 懸濁物質:40mg/ℓ以下
- 全窒素:60mg/ℓ以下
- 化学物質の排出抑制
- 廃棄物の適正処理
処理状況の視察、マニフェストの適正運用
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2023年度の 取り組み実績 |
- カーボンニュートラル実現(気候変動対応)
2013年度比
- CO2排出量24%削減(1,633千トン)
- CO2排出原単位28%削減
- 循環型社会への貢献(廃棄物の再資源化)
- 電気炉鋼比率:59.9%
- 電気炉スラグリサイクル率:96.0%
- 環境汚染の防止
- 大気汚染物質の排出量削減
- 窒素化合物(NOx)排出量:122.2トン
- 硫黄化合物(SOx)排出量:2.1N㎥
- 水資源の有効活用
- 水使用量:工業用水1,380k㎥、上水45k㎥
- 排水量:下水道5k㎥、河川・海域(処理水)290k㎥、河川・海域(無処理)2,912k㎥
- 水質汚濁防止
- 排水中化学的酸素要求量(COD):2.5mg/ℓ
- 排水中懸濁物質(SS):2.5mg/ℓ
- 排水中全窒素(T-N):1.5mg/ℓ
- 化学物質の排出抑制
- 化学物質の事業所以外への移動量:332トン
- 化学物質の大気への排出量:79トン
- 化学物質の公共用水域への排出量:20kg
- 揮発性有機化合物(VOC)の大気への排出量:79トン
- 廃棄物の適正処理
処理状況視察:4件、マニフェスト違反:0件
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従業員のモチベーションをアップさせ、家族の幸せを追求する企業
関連するSDGs |
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推進方針 |
- 安全・防災を最優先にし、無事故・無災害実現を目指すとともに、健康経営の一層の強化を推進していきます。
- 働き方改革を推進し、ワークライフバランスの充実を図っていきます。
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主な取り組み 内容 |
- 労働災害・重大事故の防止
- 交通安全の確保
- 健康経営の推進
- 離職率低下への取り組み
- 非正規従業員の採用
- 女性活躍の推進
- 社員研修・教育の充実
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指標・目標 |
- 労働災害・重大事故の防止
- 安全衛生管理方針に沿って活動を展開し、無事故・無災害を達成する
- 目標:死亡災害0件、休業災害0件
- 交通安全の確保
- 交通災害の撲滅に向けて行動目標、交通ルールを遵守する
- 目標:交通災害0件
- 健康経営の推進
従業員の生活習慣病関連項目有所見率の2025年度目標を達成する
(2025年度目標:血圧17.9%、血糖12.1%、脂質33.3%)
- 離職率低下への取り組み
残業時間の削減、有休取得率の向上など働きやすい職場づくりの推進により離職率を抑える
- 非正規従業員の採用
定年再雇用は本人の意思を尊重したうえで現職での再雇用を推進
- 女性活躍の推進
- 女性が働きやすい職場環境を整備し、女性管理職比率と有休取得率を向上させる
- 2026年3月末目標:マネージャー職に占める女性割合25%以上、有給休暇取得率80%以上
- 社員研修・教育の充実
「経営に貢献する人づくり」を目指した人材育成を推進する
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2023年度の 取り組み実績 |
- 労働災害・重大事故の防止
死亡災害:0件、休業災害:5件
- 交通安全の確保
通勤災害:1件、構内車両事故:1件
- 健康経営の推進
血圧:57.4%、血糖:47.3%、脂質:63.2%
- 離職率低下への取り組み
離職率:2.7%(役員、嘱託、再雇用を除く自己都合退職者)
- 非正規従業員の採用
非正規従業員の割合:13.4%(派遣社員、受入出向社員を含む)
- 女性活躍の推進
- マネージャー職に占める女性割合:16.1%
- 有給休暇取得率:86.1%(2024年3月末)
- 社員研修・教育の充実
階層別教育:44名、スキルアップ研修:17名(延べ人数)
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社会に貢献し地域と協調・共生する企業
関連するSDGs |
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推進方針 |
- SDGsへの取り組みをはじめ、社会貢献活動を充実していきます。
- 当社グループ6社の工場、支店、営業所における地場地域コミュニティとの連携を大切にし地域に貢献する活動を推進していきます。
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主な取り組み 内容 |
- ボランティア・寄付への取り組み
- 地域との交流
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指標・目標 |
- ボランティア・寄付への取り組み
- 本社周辺公道清掃の実施(1回/月、夏季期間7~9月を除く9回/年)
- 小学生工場見学の受け入れ(3校/年)
- 近隣地域団体、奨学財団への寄付(6,510千円/年)
- 地域との交流
- 本社所在地、大阪市大正区主催行事への参画
- 近隣地域行事の運営支援と参加
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2023年度の 取り組み実績 |
- ボランティア・寄付への取り組み
- 9回/年度実施(延べ227名の参加)
- 受け入れ:2校/年
- 近隣地域団体、奨学財団への寄付:11,707千円/年
- 地域との交流
- 「大正ものづくりフェスタ2023」への協賛
- 本社周辺地域行事への協賛
参加は6行事
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お客様に中山製鋼所グループを選んでいただき、喜んでいただける企業
関連するSDGs |
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推進方針 |
- お客様ニーズに応えるベストワン企業を目指し、グループ一丸となって「中山らしさ」に磨きをかけていきます。
- きめ細かな情報収集とお客様対応により、お客様のニーズを先取り、提案型営業を推進していきます。
- 品質管理を徹底して品質・安全性を確保し、お客様との信頼関係を一層強固なものにしていきます。
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主な取り組み 内容 |
- 製品品質向上への取り組み
- IR活動の充実
- 株主還元への取り組み
- 株主総会活性化への取り組み
- 決算説明会の実施
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指標・目標 |
- 製品品質向上への取り組み
- 顧客満足度調査の実施と調査結果を社内へ展開し品質向上を図る
- 多様化するお客様のニーズに迅速に対応する組織づくり
- IR活動の充実
- ホームページへIRニュースのタイムリーな開示
- 各種説明資料および財務情報、株式情報などのわかりやすい開示
- 株主還元への取り組み
安定した配当の実現(配当性向2023年度30%)
- 株主総会活性化への取り組み
株主様との対話の場となるような取り組みの実施
- 株主総会招集通知の充実と早期発送
- 電子提供措置開始(総会日の3週間前、法定期限6月7日)
- インターネットによる議決権行使の導入
- 決算説明会の実施
証券アナリストや機関投資家を対象とした決算説明会実施
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2023年度の 取り組み実績 |
- 製品品質向上への取り組み
- 顧客満足度調査実施:2回/年(主要なお客様の満足度定点観測)
- お客様との品質/技術連絡会の開催:4回/年
- 全国にある倉庫/中継地の品質パトロールを実施:18回/年
- CO2排出量削減を目的とした電気炉材での製品開発を推進中
(家電製品への採用)
- IR活動の充実
- 決算短信、業績予想、四半期報告書などのタイムリーな開示
- ホームページ開示案内:30件/年
- 株主還元への取り組み
年間配当50円、配当性向30.4%
- 株主総会活性化への取り組み
- 事業報告など記載内容の充実と読み手に伝わりやすいデザインへ変更
※2024年度実績
- 招集通知の早期発送(6月7日発送、発送法定期限日の4日前)
※2024年度実績
- 自社ホームページおよび東証WEBサイトへの掲載(6月4日)、英文開示は6月18日
※2024年度実績
- 2021年6月開催より導入し継続
- 決算説明会の実施
5月、11月の2回開催 ※2024年度実績
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ステークホルダーに安心していただき、喜んでいただける企業
関連するSDGs |
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推進方針 |
- ガバナンスを徹底・強化するとともに情報開示の充実とステークホルダーとの対話を密にしていきます。
- 2030年度に向けて収益力をアップし、配当性向30%を目指します。
- リスクマネジメント体制の強化を図り、持続的な成長のために経営の迅速化および透明性を追求します。
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主な取り組み 内容 |
- 社外役員の選任基準と独立性確保
- 役員報酬
- 取締役の職務執行
- コンプライアンス推進体制の強化
- 内部通報制度
- 情報セキュリティに関する啓発と教育
- 利益確保
- 従業員への賃金支払い
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指標・目標 |
- 社外役員の選任基準と独立性確保
- 選定基準に沿った者を選任する
- 社外役員の独立性基準に従い独立役員として届出を行う
- 役員報酬
- 役員の報酬等の額またはその算定方法は第128回定時株主総会招集通知に記載の方針に沿う
- 取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬額は年額3億円以内(うち社外取締役分は年額5,000万円以内)
- 監査等委員である取締役の報酬額は年額6,000万円以内
※いずれも株主総会決議による
- 取締役の職務執行
- 取締役会会則に沿った運営を行う
- 定期開催(月1回)および必要な場合に招集する
- 年1回取締役会全体の実効性について分析・評価を行い、運営についての評価や意見を集約し、運営等の改善点を取締役会にて報告する
- コンプライアンス推進体制の強化
- コンプライアンス・リスクマネジメント委員会を年2回開催
それぞれ上期、下期におけるリスク管理状況と重点課題を協議・承認
- 内部通報制度
- 遵守違反やその疑いのある行為を迅速に把握し、違法・不正の抑止に努める
通報件数:0件
- 情報セキュリティに関する啓発と教育
- 1年以上社内システムパスワードの変更がない利用者へ変更案内
- 情報機器の利用状況実施調査(年1回)
- 全社共有サーバー利用推進
- 利益確保
中期経営計画(2022年度~2024年度)の最終年度である2024年度の定量目標およびKPI
- 経常利益:100億円
- 設備投資額:190億円/3年間
- ネットD/E レシオ:0.1倍程度
- ROE:7.0%
- 配当性向:30%
- 従業員への賃金支払い
- 最低賃金や生活賃金に関する権利の支持・支援
- 労働時間・残業時間に関する方針の明文化と遵守
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2023年度の 取り組み実績 |
- 社外役員の選任基準と独立性確保
- 選定基準に沿った者(4名、うち1名は女性)を選任
- 社外役員4名を独立役員として届出
※2024年度実績
- 役員報酬
2023年度は株主総会決議に沿った役員報酬となっています
- 取締役(監査等委員である取締役および社外取締役を除く):1億7,300万円
- 監査等委員である取締役(監査等委員である社外取締役を除く):2,100万円
- 社外役員:2,700万円
- 取締役の職務執行
開催回数 取締役会:17回、監査等委員会:22回
分析および評価結果と実効性向上に向けた取り組みについて取締役会にて報告(2024年2月)
- コンプライアンス推進体制の強化
2023年4月、2023年10月の計2回開催し、リスク管理状況と取り組み重点課題を当社およびグループ各社へ周知徹底
- 内部通報制度
通報件数:3件
- 情報セキュリティに関する啓発と教育
- パスワード変更チェックシステムによる自動案内
- USB、SDカード等接続機器の利用実態調査(2024年3月)
- 利用率の調査状況と利用推進を社内グループウェアおよび部門長へのメールにて周知
※2024年度実績
- 利益確保
経常利益:122億円
設備投資額:52億円
ネットD/E レシオ:△0.07倍
ROE:8.8%
配当性向:30.4%
- 従業員への賃金支払い
- 労働基準法違反:1件、労使協定違反および就業規則違反:0件
- 最低賃金および支払い5原則遵守
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