中山製鋼所の技術 鋼製魚礁

TECHNOLOGY
  1. トップ
  2. 中山製鋼所の技術 鋼製魚礁

鋼製魚礁とは

魚礁とは、魚類が好んで群集する水面下の岩場。岩礁・洲・堆などの隆起した海底で、人工魚礁とは、鋼材等で人工的に魚礁機能を持った構造物を海中に設置し、魚類を集めたり増やしたりするものです。鋼製魚礁とは人工魚礁の中でも、鉄を主な素材としている魚礁のことで、長い時間をかけて自然に還る素材を使っているので環境に対する負荷が少ないという特徴があります。

ピンチアウトで拡大できます。

中山製鋼所では鋼材メーカーとして、鉄の素材のメリットを活かした魚礁の開発、製作を行っております。
魚礁が海中、水中において発揮する代表的な機能は以下の通りです。

  1. 物陰に隠れる性質を持つ魚類の隠れ場
  2. 小型の魚類が大型の捕食魚から逃げるための逃避場
  3. 繁殖に欠かせない親魚の産卵場
  4. 魚礁により周辺の潮の流れを弱めることで、泳ぐ力の弱い動物プランクトンが集積する場
  5. プランクトンを食べる小型魚類が繁殖する場

超高層礁SR-35型
沈設の様子

長崎県壱岐沖合にて日本最大級の魚礁SR-35型の沈設事例(2倍速再生)です。
[映像提供:株式会社なかはら]

中山製鋼所の技術力

ピンチアウトで拡大できます。

素材である『鉄』は、強度があることから、超高層、大型の構造物が容易に設計・製作でき、どのような海域条件にも対応できます。

『鉄』は、海中生物に対して無害であり、親和性に優れています。また、魚介類の餌料となる付着動物が、早期着生し、その増加・再生・代謝も良好です。

内部空間が広いため、魚類の生息空間が大きくとれます。また、さまざまな魚類に対し蝟集効果を発揮します。