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環境負荷物質の管理・低減

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環境負荷物質の管理・低減

当社では「快適な地域環境の創造と保全に努める」を環境方針のひとつとして掲げており、大気・水質などへの環境負荷の低減に努めています。

大気汚染物質の排出量削減

当社の主な大気汚染物質は窒素酸化物(NOx)と硫黄酸化物(SOx)でそれらの排出量削減に努めています。
NOxについては低NOxバーナーの導入を行い徹底した燃焼管理を行うことで、NOx排出量の低減を推進しています。
また、SOxについては燃料ガスのLNG(都市ガス)化を実施することにより、SOx排出量の低減を推進しています。

窒素化合物(NOx)排出量
窒素化合物(NOx)排出量
硫黄酸化物(SOx)排出量
硫黄酸化物(SOx)排出量

電気炉から発生するばいじんを集塵装置で捕集し、周囲への飛散を最低限に抑えています。2020年には長期間使用した集塵装置を更新し、更にばいじんの飛散低減に努めています。
また、電気炉排ガス中のダイオキシン類の濃度を定期的に測定し、基準値の5ng-TEQ/N㎥を大幅に下回って推移していることを確認しています。
2018年の大気汚染防止法改正により製鋼用電気炉の排ガス中の水銀濃度を自主的に排出抑制すべきことが定められました。当社では日本鉄鋼連盟の自主基準に則って定期的に水銀濃度の測定を行い、自主管理基準を満足していることを確認しています。
地球温暖化に影響するフロン類の大気中への排出を抑制するため「フロン排出抑制法」に従って適正に管理しています。
業務用空調機器などの対象機器の定期点検、漏洩量の算定などを行っています。

水資源の有効活用と水質汚濁対策

2022年の水資源については、137万㎥の工業用水と4万㎥の上水を使用し、32万㎥を浄化処理後に公共用水域へ排出しています。当社は製造プロセスに多量の水を必要としており、水不足をリスクとして認識しています。WRI Aqueductによる水ストレス評価でHighRisk以上に分類される事業所はなく、水ストレスに晒されていませんが、水処理設備による再利用の促進や生産性向上による使用量低減に継続して努めています。

工業用水の使用量
工業用水の使用量
上水の使用量
上水の使用量

※データは2022年4月合併の旧中山三星建材(株)を含む

取水源および排出先別 水量
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
水源別
取水量
工水 1,620 1,385 1,282 1,366 1,369
上水 34 33 35 42 39
冷却用海水 2,891 2,891 2,899 2,899 2,899
地下水 4 5 6 8 13
4,549 4,314 4,222 4,315 4,320
放流先別
排水量
下水道 5 5 5 5 5
河川・海域(処理水) 269 288 280 251 317
河川・海域(無処理)※1 2,895 2,895 2,905 2,907 2,912
3,169 3,188 3.189 3,163 3,234
  1. 汚濁負荷量が増加しない間接冷却用途に供された水

(単位:km3

生産工程で使用する水の90%以上を再利用しており、水資源の有効活用および排水量の抑制を図っています。公共用水域への排水は適時、化学的酸素要求量(COD)、懸濁物質(SS)、全窒素(T-N)や有害物質等を測定しており、水質汚染の予防に努めています。2022年度は水質に関する基準超過等の違反や罰金が適用されるような事例はありませんでした。

排水中化学的酸素要求量(COD)
排水中化学的酸素要求量(COD)
排水中懸濁物質(SS)
排水中懸濁物質(SS)
排水中全窒素(T-N)
排水中全窒素(T-N)

化学物質の排出管理

当社ではPRTR法※1に従って化学物質の排出量および移動量を把握し、毎年、経済産業省へ報告しています。2022年度は、特定化学物質の事業所以外への移動量321t、大気への排出量25t、公共用水域への排出量22kgであり、その内、揮発性有機化合物※2の大気への排出量は25tとなっています。

  1. PRTR法(Pollutant Release and Transfer Register)。特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律
  2. 略称VOC(Volatile Organic Compounds)。揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物
PRTR届出対象物質の移動量、排出量
2018
年度
2019
年度
2020
年度
2021
年度
2022
年度
事業所以外への移動量 320.7t 331.7t 289.6t 331.7t 320.7t
大気への排出量 27.3t 29.6t 27.8t 26.6t 25.3t
公共用水域への排出量 18.0kg 20.0kg 19.0kg 17.0kg 22.0kg
対象物質数 8 8 8 8 8
  • ※データは2022年4月合併の旧中山三星建材(株)を含む
揮発性有機化合物(VOC)の大気への排出量
揮発性有機化合物(VOC)の大気への排出量

また、PCB廃棄物については、PCB特別措置法に基づき適正に保管管理するとともに、定められた処理期限内に完了するように計画的に取替え、処分を実施しています。

廃棄物の適正処理

当社では事業活動に伴って発生する産業廃棄物について、産業廃棄物処理業者の許可証を確認し、適正に処理できる業者に処理を委託しています。また、定期的な処理実施の視察やマニフェストの適正な運用によって、当社の廃棄物が適正に処理されていることを確認しています。
マニフェストについては電子マニフェストを導入しています。