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微細粒鋼熱延鋼板の自動車部品への利用研究開始 2002年7月31日

当社は、7月30日独立行政法人の物質・材料研究機構、川崎重工業、ホンダと共に、鉄の結晶粒を極めて小さくした「微細粒鋼熱延鋼板」を自動車部品へ適用することを狙いとした共同研究を文部科学省の支援制度(マッチング・ファンド)を活用し、実施することとした。

材料には当社が2001年末に世界で初めて実機化に成功した微細粒熱延鋼板を使用し、鋼管に加工した後、川崎重工業が持つハイドロフォーム(水圧成形法)技術を利用して、自動車部品への適用を図り、ホンダが安全性試験などを行い、適用の可否を判断することになる。

今回の共同研究では結晶粒径2ミクロンをターゲットとし、細粒化により薄肉高強度化された熱延鋼板を、川崎重工業が持つ鋼管を部品に成形加工するハイドロフォーム技術で、自動車用の複雑な成形加工部品に製作・適用することで、自動車の軽量化や衝突安全性を向上させることを狙う。

独立行政法人である物質・材料研究機構は、従来から鉄鋼メーカーとタイアップして、「強度2倍・寿命2倍の超鉄鋼プロジェクト」に取組んできており、その研究成果と優れた調査解析能力を今回の実用化研究に活用することとなる。

今回の共同研究は、物質・材料研究機構が4者の取りまとめ役となり、文部科学省の支援制度を活用して行う。

この支援制度は国の先端技術の民間適用化を応援する制度で、国の補助金と企業自身の研究開発費を半々とするもの。今年度が初回であり各分野から113件の応募があり、その内34件が採択された。当社との共同研究「正式テーマ:微細粒鋼薄板の創製とその自動車への利用」は材料メーカー、機械メーカー、自動車メーカーが共同で行うモデルケースとして、上位で採択され、その成果が期待されている。

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以上

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